2023年12月16日(土)日進市市民会館にて、愛知県ユニセフ協会設立1周年祭『笑顔つながるユニセフあいちin日進市』を開催しました。開会式では愛知県ユニセフ協会の杉山直会長から開会挨拶として、愛知県ユニセフ協会のこの1年の活動報告と日進市で開催することへの感謝の言葉を述べました。来賓挨拶では日本ユニセフ協会 早水研専務理事より日ごろのユニセフ活動への御礼や世界情勢について、また近藤裕貴日進市長からは日進市の取組みやユニセフ活動を更に推進していきたい旨の熱いお言葉をいただきました。
《記念講演第1部》
日本福祉大学社会福祉学部准教授の中村強士氏より「子どもの貧困‐輝く未来に向けて私たちにできることー」 として、愛知県の子どもの貧困に関する調査結果をもとに、地域や社会において「普通」とされる生活を送ることができない「見えない貧困」状態についてお話しいただきました。日本の子どもの「9人に1人」が貧困であり、貧困の核にある経済的困窮に様々な困難や不利が絡み合い次世代の子どもの貧困にもつながっている、それらは親の絵本の読み聞かせ経験、子どもの食事などにも影響を与えている等、地域の取り組みへのヒントをお聴きすることができました。参加者からは「貧困率が低いことは発見されにくいという視点が新鮮だった」「ニュース等で聞いたことはありましたが具体的に状況が分かりとても勉強になりました」など感想が寄せられました。
《記念講演第2部》
名古屋商科大学国際学部学部長/教授の磯野英治氏より「身近な多文化理解をはじめよう・深めよう―日本人から見た気づき・外国人から見た不思議―」と題し、日本語や日本の文化の特徴についてお話しいただきました。日本の多文化共生社会のために必要なこととして、わからないことは忌憚のない範囲で直接聞き、お互いの常識がそもそも違うという認識の中で、大人が率先して行動することなどの重要性をご示唆いただきました。参加者からは「文化の違う外国人の方とこれから共存していく社会になっていくのでとても必要なことだなと思いました」「短い時間内で会場の意見を聴くことで集中力を得た」などの感想をいただきました。
閉会挨拶では、愛知県ユニセフ協会の久富木原玲副会長より、お二人の先生のお話から、知ること学ぶことの重要性についてご自身の経験にも触れられ、今後のユニセフ活動の益々の重要性と愛知県ユニセフ協会へご協力のお願いの言葉をいただき、閉会しました。
《お楽しみふれあいコーナー》
ユニセフへ賛助・協力いただいている企業・団体、日進市の市民活動団体の皆さまや愛知県ユニセフ協会など16団体によるブース出展のコーナー、また、キッズ・ファミリーコーナーなどお楽しみ企画盛りだくさんで賑わいました。ボランティアの皆さんにも随所で大活躍いただき、総勢250名を超える参加で好評をいただき、愛知県ユニセフ協会の設立1周年を皆で祝い合う温かな一日となりました。日進市様はじめご参加、ご協力いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。